何より私の心を打ち砕いたのは「言葉の壁」であった
手の甲をペンで刺しながら片田舎の公立高校で3年間必死に勉強してようやく入学できた東大、「のしあがるぞ!」と意気揚々と入学者オリエンテーションに参加した私の心は、たった数日で打ちひしがれることになった。
そこには煌びやかな同級生たち。
・フランス語選択の授業で、超流暢に教科書を読み上げるばかりか、先生とフランス語で会話までしている千代田区在住の爆美女
・全身バーバリーで身を固めた、歴史の教科書で名前を見たことがある人間の子孫だというトランペット奏者
・入学直後から留学生勢と英語で談笑しながら、合格記念に父親に買ってもらったというドルガバのオーダースーツを着たイケメン
一方の私といえば、デビューを目指す大学生のバイブル・ファインボーイズに掲載されたファッションを完コピした全身WEGOスタイル。ジャケットの下にパーカーをきて、カーゴパンツの紐まで垂らしている。もちろん靴はコンバースの白のオールスターである。
東京大学という同じ大学の学生同士ではありながらも、そこにはあったのが、壁が。
経済力の壁
文化の壁
親の教養の壁
しかし、何より私の心を打ち砕いたのは「言葉の壁」であった。
東大には地方の経済的に恵まれない学生のために用意された寮があり(なんと大学から電車と自転車を
乗りついて1時間である)、月たった8,000円で入寮できる。
そして、その寮は国際寮でもあるから世界中から東大に留学してきた学生の住処にもなっていた。
私は寮の運営委員になっていたので、そうした留学生たちとの交流イベントも定期的に開催していたが、なんせ全く英語が話せない。
私にとって英語とは試験の科目であって、コミュニケーションを取るためのツールではなかったからだ。
そんなわけで、せっかく世界中の留学生と交流を深められるチャンスだったのに、寮に住んだ2年間で話した英語といえば「あっ、あいむぅ〜」とか「あいかむふろむXXX」くらいである。
そんな2年間を送ったことで、英語に対して私の中には強烈な劣等感が打ち込まれていた。
「私には英語ができない」
「だから海外で働くこともない」
「ずっと日本の中で、日本語だけを使って生きていくんだ」
そんな劣等感を抱える私を横目に、颯爽と留学生たちと英語で会話する金持ち同級生たち。
東大の後期教養という学部には3年時に全世界の協定校に留学できる制度があるのだが、同級生のうち何人かはアメリカに、フランスに、ドイツにと活躍の場を広げていった。facebookをひらけば、彼らが現地の学友と楽しそうに肩を並べる写真と、現地語で何かを語っている投稿がばんばん目に入ってくる(日本語で書けよ…)。
一方の私は日本という小さな島国の、貧乏学生のためのボロボロの寮で、夕方に起きてきたは朝までスマブラをやり、そして夜明けとともに布団に潜り込むような生活。
同じ東大生でありながら、なぜたった数年でここまでの差が開いてしまったのか。
ある日、私は千代田区在住の爆美女と同じ授業に出ていた。
少人数制の選択授業であり、同じクラスからは私とその爆美女だけ。
語学の授業ではなかったのだが、その日は何かのTEDを見て感想を言う会であり、ふざけんなよと思ったが教授は「英語ですが、まぁみなさん東大生なので大丈夫でしょう笑」と軽く言ってのけやがった。
大丈夫なわけないだろ、こちとら留学生の問いかけに対してどうやって微笑みで切り抜けるかっていう毎日を送ってるんだよ。
TEDは10分程度だったが、なんと千代田区は半分寝ながら聴いてやがる。
一方の私は受験のリスニングのごとく全神経を集中して聴いているが、一切合切聞き取れない、マジで「なんの話をしているのか」というテーマすらわからない。
そんな10分間を過ごし、汗びっしょりになっている私と、寝ぼけ眼であくびをしている千代田区。千代田区は完全に寝ぼけていたらしく、TEDの最後に動画の中で観客が拍手しているのを聞いて、なぜか現実世界で彼女も拍手していた。
そんな千代田区の拍手を横目にする私に、さらに追い打ちをかけるかのような絶望が降りかかる。
教授「では、三人1組になって動画の内容について話し合ってください」
なん…だと…
グループワークの時点で白目を剥いてるというのに、そのうえさらに一切理解できなかったTED動画について語り合えと言う無慈悲パンチ。
でも大丈夫、だって私は千代田区と同じグループ。
彼女だってほぼ聞いていなかったようなもの、何も話せないはずだ。
と思いきや、なぜかべらべら感想を喋り出す千代田区。
流石の器量の良さで、TEDのタイトルと、寝ぼけた耳で時折聞き取っていたセンテンスから大体の内容を繋ぎ合わせ、そして「いかにもわかってる」風に話すのである。
この事件によって決定的に私の心が折れた。
「私は英語ができない」
そんな折り目が、私の心の中にできてしまったのであった。
打ち破れコンプレックス、目指せグローバル就職
そうして英語からコソコソ逃げる生活を送ること数年。
大学を卒業して地方の小さな会社に就職した私は、環境が肌に馴染まず東京に戻ってきていた。
そう、大学院進学のために。
「強く生きるためには専門性」と一念発起し、その時大ブームがきていたリアルワールドデータ研究の専門家になるために、母校であった東大の大学院修士課程に進学したのである。
「ここを出る時には、絶対にグローバル環境で働いてやるぞ」という決意と共に。
グローバル就職のためには当然ながらビジネスレベルの英語力が必要であるからして、院進すると共に私のど根性英語学習生活が始まった。
「何がど根性なんだ」と思うかもしれない。
ただ単にお金がなかったので、愛と勇気と創意工夫のほぼタダ英語学習で、ゼロからグローバル就職に耐えうるだけの英語力を身につけなければならないという制約条件があった。
大学院進学のために会社を辞めた私の収入源はアルバイトしかなく、おバカなことに進学前に「今しかない!」と思って数ヶ月の南米バックパック旅行に行ったことで僅かな貯金も全て底をついていた。
毎年55万円の学費と生活費を払うだけでも精一杯、宿だけは大学の寮に住めていたので月1万2千円で済んだ。ちなみにこの大学寮というのがなかなかに素晴らしい住環境であり、部屋自体はベッドと机でっ満員御礼というミニマムサイズなのだが、なんと新築であり、しかも大浴場が付いているのである。ピッカピカの大浴場に毎日ただで疲れる、このリフレッシュタイムがあったからこそ乗り越えられた大学院2年間であった。
さて、そんなど根性英語学習の末に私は外資系企業の研究者として就職し、さらにその2年後にはなんと日本支社ではなく海外本社に直属するグローバルチームで100%英語環境下で働くようになる。
ここからは「どうやってほぼお金をかけずに、2年間でグローバル企業で働けるようになるだけの英語力を身につけたか」という本題に入っていこう。
あくまでも私個人の経験として聞いて頂ければと思うが、なるべく万人に援用できるようにエッセンスを抽出しながら書いてみる。
ちなみに参照情報として正直に話しておくと、文法や英単語、長文読解などの受験に必要な英語に関しては日本の大学受験で解けない問題はほぼないくらいの完成度だったので、そこからのスタートである。
要は「インプットは終わっており、じゃあそれをどう会話でアウトプットするんだ」ということを学ぶ段階である。
という前置きの下、2年間でやって「これは効いた」と思う学習法に絞って紹介していこう。
生活動作を全て脳内で英語に変換
その名の通り、「日常の中で行うことを全て脳内で英語に変化する」を課すという勉強法である。
あまりにも酷な勉強法だが、高校3年間で手の甲にペンを刺し続けて勉強した私の努力メーターは振り切れていたので、これくらいのストレス何のそのである。
「努力とは根性のことである」という思想により実現可能となる。
実際にやってみよう。
例えばシャワーを浴びるシーンだとすればこうだ。
Japanese | English |
---|---|
風呂場で服を脱ぐ | Undress in the bathroom |
浴室のドアを開けて、浴室に入る | Open the bathroom door and enter the bathroom |
シャワーのノズルを捻ってシャワーを出すが、最初は冷たい水しか出てこなくて寒い | Turn the shower nozzle and start the shower, but at first, only cold water comes out and it’s cold |
冷たい水が身体にあたらないように、浴槽に向かって10秒ほど水を出す | Let the water run towards the bathtub for about 10 seconds so that the cold water doesn’t hit the body |
シャワーから出ている水に手をかざして温度を確かめ、徐々に暖かくなっているのを感じる | Hold a hand under the water from the shower to check the temperature, feeling it gradually warm up |
そろそろ良さそうだと思ったので、シャワーを肩からかけていく | Thinking it seems about right, start showering from the shoulders |
そして、もし「あれ、これどう言うんだ」とクリアに英訳できなかった時には、手を離せる時間にすぐに英訳を調べてスマホのノートにメモする。
この学習法のメリットは以下だ。
- 生活の全てが英語になり、圧倒的に英語への曝露量が増える
- アクションが進んで次から次に英文が出てくるので瞬発力がつく
- 生活で登場する優先度の高い英文からマスターしていける
- 英語で考え、英語で話すという英会話の基本が身に付く
英語学習で最も大切なのは「絶対的な曝露時間を増やすこと」である。
曝露量を増やすという幹があり、枝葉末節に「どんな勉強法が」を考える。
「頑張ってるのに英語ができるようにならない」と言う方は、勉強法どうこうの前に単純に曝露量が足りないだけかもしれない。
その点、この「脳内英語変換学習法」は生活の全てを英語に置き換えるので、もはや曝露量が増える増えないというレベルの学習量ではない。
実施には強靭なる精神力が求められるが、「ちと辛いわ」という方は毎日決まった時間のみ脳内英語変換を行うというところから始めてみると良いだろう。
英語環境に自分を強制投入
私の経験上、最も効果的な英語学習法は「英語を喋らないと死ぬという環境に自身を強制投入すること」である。
「いつか英語で働いてみたいな」では一生そんな環境には辿り着けない。
いつかではなく、今から話す。必要性を作り出すのだ。
私の場合は大学院のプログラムでインターンがあり、そのインターン先としてWHOという国際機関を選択できたので、そちらに自分を強制投入することにした。
海外のWHO事務局に数ヶ月滞在するのだが、インド人のオフィサーが私のメンターとなった。
これまでの私の英語経験といえば南米を旅したバックパック旅行のみである。
ちなみに客として使う英語と、仕事で使う英語ではまるで難易度が違っており、インターンとはいえど仕事で英語を使うのはWHOが始めてである。
基本的にはリサーチ業務を個人で進めるのだが、インド人のメンターとの会議が週に2回はあり、さらに全世界から集まるインターン同士の交流会も頻繁に開催される。
メンターとの会議では、その日話したいことをあらかじめ全て英訳して暗記しておき、さらに聞き取れない英語があった時のために全ての会話に録音していた。
ぶっちゃけるどインド英語ということもあって30%くらいしか聞き取れないのだが、その都度「Sorry?」などと言って聞き返していると会議が全く進まないので、その場では「Understood」とかドヤ顔で返事をしておき、会議が終わった瞬間に必死に録音を聞き直すのである。
そうしてかろうじて3ヶ月を乗り越えたのだが、この3ヶ月間がこれまでの人生で最も英語力を向上させられた期間であった。
「英語を理解しないと次にやるべきことが分からない」
「メンターに納得してもらわないと、このプロジェクトが進まない」
という状況だったので、常に脳内には火花が散り、ぎゅるぎゅるぎゅると英語を捻り出し続けていた。
耳と口が、英会話のためのそれに徐々に形を変えていくのである。
そういう環境に1日10時間いるというのは大変疲弊するものだが、おかげで大いなる成長を手にできた。
オンライン英会話を120%使い倒す
英語とは言語であり、言語を話すには相手が必要である(テクノロジーの進歩でこの既成概念をぶち壊すアプリが登場するが、それは次章で紹介する)。
なので、英語学習において英会話は必須である。
先に伝えたことと同様に「もうちょっと英語に慣れてから英会話を始めよう」では一生身につかないので、大切なスタンスは「このブログを読み終わったらすぐに”英会話 おすすめ”で検索して、お気に入りの英会話教室の体験会を予約すること」である。
英会話には対人とオンラインの双方があるが、絶対的にオンラインを選ぶべきだ。
メリットは以下。
- 値段が1/10くらい安い
- 講師が大量にいるので、自分に合う講師を見つけやすい
- 毎日1時間受講できて、習慣化させやすい
- PC/スマホ一つでできるので、習慣化させやすい
反対にデメリットは以下。
- 価格が安いので講師や教材の質が低くなる場合も
- 価格が安いので、コミットメントが低くなりやすい
- 「手取り足取り」ではないので、自分で積極的に使いこなす必要がある
対人英会話の場合、毎週1回で月2万円程度だが、ぶっちゃけると毎週1回1時間英語を話した程度で話せるように慣れば苦労しない。
じゃあ毎日通えば良いのではと思うが、そうなると値段が10万円以上と跳ね上がり、さらに家から徒歩数分のところに英会話教室でもない限りは連日通学など不可能である。
というわけでオンライン英会話がお勧めなのだが、価格が安いため「手取り足取り感」がなくなり、自ら活用法を見出さねばならないのがキモである。
実際に私がどのように使っていたかを紹介しよう。
まず頻度としては、1回25分を朝夜の2回、これを毎日欠かさず続ける。
講師選びからレッスン、そして復習までの流れは以下だ。
①講師選び
もうここは相性次第だが、最も大切なのはチェックポイントは「この25分間がただのお喋りではなく、レッスンであると理解している」かどうかである。
「そんなん当たり前やん」と思うかもしれないが、月5,000円くらいの格安英会話だと非常に劣悪な講師もいるので注意が必要だ。
ひどい時には25分間あちらが好きなことをひたすら話して、気づけばこちらは1分程度しか話さずに終わっていたということもある。
オンライン英会話も千差万別だが、私はある程度はお金を出して質の高いサービスを選ぶことをお勧めする。私が過去に使ってきた中で格別に質が高かったのはBizmatesであり、ビジネス英会話に特化したサービスを提供しており、講師もビジネスとしてレッスンを提供するという高い意識を感じる。
Bizmatesの講師は総じて質が高い。その代わり、1日2回コースだと月19,800円とオンライン英会話の中では高額なものの、1レッスンあたりに換算すればたった320円なので良しとしよう。
「格安オンライン英会話にも良い講師はいるから、その人を見つけて頑張る」というスタンスもありだが、そういう講師は非常に競争率が高いので、日付が変わった瞬間に予約しないと予約できなかったり、そういう講師を見つけるまでに何度もハズレ講師を引き続けるので、その労力を思えばおとなしく19,800円払って安心を買った方が良い気がする。
②講師のモチベーションづけ
さて、そうして講師を選んだら、次に講師のポテンシャルを120%引き出すための動機づけを行う。
学習において講師とは、コントロールすべき対象である。
「講師がなんとかしてくれる」などと夢ゆめ思わないこと。
私の場合は、たとえ同じ講師のレッスンであっても冒頭の1分で必ず以下を注意深く伝えていた。
- これはレッスンであり、あなたの役目は私を成長させることである
- レッスン中は私:講師の会話量が8対2になるよう、とにかく私に話す時間を与えること
- そのために講師がすべきは問いかけである
- とにかくシビアに、発音・文法の間違えばあれば絶対にその場で止めて訂正すること
- そして、講師のパフォーマンスが良ければ最高評価をつけるし、次回も予約する
という具合に。
講師だっていろんなケイパビリティ、やる気の生徒と関わっている中で気が抜けることはあるだろうが、私のレッスンにおいては「この生徒は本気だ、こちらも本気でやらねばまずいぞ」とプロ意識を持たせるのである。
③復習
レッスン中には全身全霊で英会話に集中する。親の仇かというくらい集中する。
そして、オンライン英会話において最も大切なのが復習である。
「英会話はしてるけど全然身につかない」という方は、例に漏れず復習を学習サイクルに含めずに、「やったらやりっぱなし」になっていることが殆どである。
復讐のない学習は時間のムダとまで思い切り、確実に復讐も含めた学習プランを作ろう。
私がやっていた復讐としては、まず全てのレッスンを録画しておき、レッスン後に再生する。
そして、全てのセンテンスに対して「ここはこう表現すべきだった」とブラッシュアップをかけていき、それをノートにメモする。
こうすることで「より良い英語表現」のストックがガンガン貯まっていき、学習が飽和してくれば「抱えているストックを選んで口にするだけ」で英会話ができるようになるのである。
こうして①から③を毎日ただひたすら繰り返す。
雨の日も雪の日も、淡々とオンライン英会話に勤しむのである。
「絶対に止めない」という断固たる意志を持って、時には駅のホームで、時には自転車の上で、とにかく「毎日話すことが大切なんだ」と言い聞かせてなんとか踏みとどまった。
継続できた背景には2万円という(かろうじて学費を払えていた当時の私には)高額な利用料を払っていたということもあるだろう。オンライン英会話は、英会話の手段としては最安のカテゴリーに入るが、それでもアルバイトで月給15万円程度で暮らしていた私には甚大な金額である。
「ちくしょぉぉぉ、でも英語で未来を変えてやるんだ」と歯を食いしばってお布施していた。
こうした背景があったからこそ、次章で紹介する革命的なアプリの誕生に感極まったのである。
文明の力を大活用、奇跡の英語学習AIアプリ
ここまでは特定のツールにこだわらずに「どう英語を学ぶか」ということを紹介してきた。
英語学習に大切なのは戦略であり、それに比べて「何で学ぶか」は大差ないと考えてきたからだ。
しかし、あるとき私のそんな考えを完全に否定してくれたアプリに出会った。
私も英語学習の最中で様々なアプリを活用してきたが、このアプリだけは質の高さの次元が違う。
そんなアプリを紹介しよう。
その名もELSA Speakといい、全世界で1,300万人ユーザー、Apple storeでは7万件の評価で星4.8というぶっ壊れアプリである。
そんなアプリにどう出会ったのかと言うと、ちょうど私が修士2年生だった頃にアメリカに留学していた信頼できる研究者の友人たちが、口を揃えてTwitterで「ELSAやばいんだが…」とELSAを絶賛し始めたのである。
PR案件でもなかったので、心からELSAの完成度に驚いている様子であった。
当時の私は「勉強に金をかけるなんて弱い人間がやること、本物は金なしで創意工夫で乗り越えるもの」という”育ち悪いコンプレックス”の裏返しとしてのゼロ円学習信仰なるものがあったので、滅多なことでは有料サービスを使った学習はしていなかった。
あの頃のELSAは無料で一部の機能を使えたので、「米国に留学した優秀な友人たちがここまで言うならよっぽどなんだろう」と試しにインストールしてみた。
そして、唖然としたのである。
私が初めてELSAに触れたのは5年前だが、その時は発音矯正機能だけが搭載されていた。
その発音矯正が、鬼のように精度が高いのである。
オンライン英会話で講師から教わるそれよりも、圧倒的に精度が高い。
音節レベルでアルゴリズムが発音を聞き取り、どこが間違っていたのか、何点だったのかを客観的に提示してくれるので、なぁなぁになることがない。
実は私はELSAに触れるまでは発音の学習というものを全くしたことがなかった。
「伝われば良い」と思って放置してきたのである。
だから、ELSAで初めて発音の学習に触れて、その効果に感動した。
ある程度は「それっぽい」英語で話せるようになって自信がつくという効果があったのはもちろんだが、それ以上にネイティブの英語がより聴けるようになったのである。
よく考えればこれは当然であり、なぜなら「正しい発音」が分からなければ、耳で聞いても脳内の単語と一致せず、何を言ってるかわからないからである。
ELSAで毎日15分発音矯正をするようになってから、私のリスニング力は劇的に向上した。
そして、より流暢に喋れるようになったから「英語喋ってる私かっこいいじゃん」状態になり、日々の英会話がもっともっと楽しくなった。
本記事も含めて、私は時折ELSAのPRに協力しているのだが、その背景にはこの感動の出会いがあったわけである。ELSAには私の英語力を飛躍させてくれた恩があるし、ELSAという英語学習アプリのクオリティの高さは全世界からのELSAへの評価を見れば言うまでもないだろう。
そんなELSAだが、さらに凄まじいのが最近のアップデートによりAI相手の英会話ができるようになったということである。
「どうせAIでしょ?」と思うかもしれないが、おそらく日本人で「これは会話相手がELSAだ」と見破れる人はいないのではないかというくらい自然なのである。
さらにすさまじいことに、相手がAIなのでどんな会話にも対応してくれる。
「研究者として〜について学会発表するので、それの質問者やって」というと、超専門的なことに関してもガンガン議論してくれるのである。
つまるところ、もはや英会話にすら人間の必要性が薄れてきており、スマホさえあれば一人でどこでも、いつでも英会話のトレーニングができる時代になってきたのである。
しかも、格安のアプリ利用料で。
私がELSAをここまで力強く推すのはこれが理由だ。
ELSAというアプリには、英語力の高低から生じてきたキャリア格差を打破し、全ての人に質の高い英語学習の機会を提供できるという凄まじいポテンシャルを秘めていると考えている。
まず、価格が圧倒的に安い。
全ての機能が使い放題になるプランでも、年間13,980円、月当たりではたった1,165円である。この価格で超高性能の発音矯正・AI英会話が使い放題になるわけであるから、英会話に月数万円を払うのが厳しい家庭の方でも手を出せるようになった。
そして性能が圧倒的に高い。
もはや対人と変わらないクオリティの英会話だが、AI相手なので「人相手だと恥ずかしくって」という方でもスマホ片手にガンガン失敗できる。
そして、スマホでいつでもどこでも英会話ができる。
例えば赤子を片手に抱えながら、激務な仕事の5分の休み時間で、そんなふとした瞬間に高性能の英会話にアクセスできる。
ELSAは一つのアプリを超えた、社会的事業であるかのように感じる。
英会話アプリのDuolingoがまさにそのような存在であり、Duolingoは革命的なビジネスモデルによって全世界の人々に無料で高性能の語学学習のチャンスを与えてきた。
ELSAも遠からず、そのような存在になるだろうと私は確信している。
日本でも多くの名門校がELSAを学習教材として導入し始めており、学校だけではなく家庭でも親が英語教育のために子供にELSAを与える日も来るだろうし、もはや来ているのかもしれない。
そんなELSAだが、今だと年間プランが3ヶ月無料のとことなので、ぜひ購入をお勧めする。私は今でも「金をかけなきゃ成績を伸ばせないなんて弱者の思考」という脳筋貧乏コンプレックスを抱えているが、ELSAに関してはコストパフォーマンスが崩壊するほどの高クオリティ・低価格なので自信をもって購入をお勧めする。
特設ページ▼
https://elsaspeak.com/inf/iznaiy-emjawak-p/?cache=no
大学院を卒業、そしていよいよグローバルカンパニーへ
そうしてど根性英語学習を2年間続けたのち、就職活動の時期がやってきた。
外資系企業だけに絞って何ヶ所か受けたが、ありがたいことにその全てで内定を頂くことができた。
ちなみに英語面接があったのは3社であり、グローバルの担当者(外国人)による面接、そしてうち1社はVERSANTという英語力の試験があった。ちなみに外資を受ける人はあちこちでVERSANTを課されることになるので、名前だけでも覚えておいた方が良い。
あの私が!!!
英語で!!!
企業の採用面接を受けたのである!!!
英語で!!!
自分の研究について説明しちゃって!!!
たった数年前まで、TEDを見せられても何も聞き取れず、ディスカッションで「あー、うー」と顔を赤らめるだけだった私が。
最初の会社では日本支社への配属であったが、私を含めて2人のチームであり、もう片方は外国人だったのでチーム内のやりとりは全て英語となる。
さらにその数年後に転職した企業ではグローバル配属となったので、本格的に全ての業務が英語となった。
もちろん、入社してからも自身の英語力の低さには常に困っており、最初の1年などは会議の前には何を話すか脳内チェック、会議は全部録音して聞き直す、などと入念な準備をしてかろうじてついていけるくらいであった。
2年目の後半から少し楽になってきて、そこまでの準備をせずとも英会話に対応できるようになってきたが、それでも欧米圏の同僚にばーーーーっとしゃべられてしまうと70%程度しか聞き取れていないし、チームビルディングの一環として皆でバーに行った時などは3時間ほぼ何も聞き取れずに、ただ黙って笑顔で「おーう」とか言うだけの地蔵と化していた。
それでも、グローバルで働くチャンスがこの手に転がり込んできたのである。
幼い頃は学びの意義などわからず、ただ「東大に入る」ということを目的に、凡庸なスペックに鞭を打ち、ただただ苦痛さだけを感じながら学んできた。
しかし、その時の学びが、そして大学院でのど根性英語学習が、私の人生を大きく羽ばたかせてくれたことを感じる。
なので私は「学べば人生変わるぞ」ということを心から信じているが、それは「(正しく)学べば」という括弧付きである。
なので、ELSAのように(正しい)と感じられる学習ノウハウをお伝えしたく、この記事を執筆してみたのである。
繰り返すが、ELSAは心からの賞賛をおくれるほど優れたアプリであり、英語学習史における一つのターニングポイントを作ったアプリだと私は思っているので、(騙すつもりは一切ないが)騙されたと思って使ってみて欲しい。
特設ページ▼
https://elsaspeak.com/inf/iznaiy-emjawak-p/?cache=no
一度でも発音矯正とAI英会話を試せば、「えっ⁉︎」とその凄まじさが実感できるはずである。