こんな人におすすめの記事です。
- 外資系企業の研究職にどれくらいの英語力が必要か知りたい
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こんなお悩みを解決します。
✔︎ すきとほるの実績
- 外資系製薬企業のGlobal部門の現役の研究者として2年以上働いている
- 同僚はほぼ全員が外国人であり、仕事はメール・会話ともに全て英語
- 留学経験ゼロから独学でGlobal部門で働けるだけの英語力を身につけた
- 副業先の大学も生徒はほぼ留学生、指導も全て英語で行う
- 筆頭・共著者としての英語論文は複数
本ブログは、私個人の責任で執筆され、所属する組織の見解を代表する物ではありません
必要な英語力は部門・職位によって変わる
あなたに必要とされる英語力は部門・職位によって変わります。
英語オンリーに近い部門・職位もあれば、英会話は1ヶ月に1時間だけというところもあるよ
ですので、必要とされる英語力を知るにはあなたが研究職として働きたい部門・職位を明らかにする必要があります。
英語が日常的に使われる部門・職位
英語を日常的に使うのは
- 部門が日本ではなくGlobalやRegion所属の場合
- 直属の上司や部門内のキーパーソンが外国人の場合
- 部門長などのシニアマネジメント層の場合
です。
ちなみに私は①の「部門が日本ではなくGlobal」に該当します
部門が日本ではなくGlobalやRegion所属の場合
その部門のヘッドカウントが日本に少ない場合、直接GlobalやRegionに所属が紐づく場合があります。
直属の上司や部門内のキーパーソンが外国人の場合
外資系企業だと日本に紐づく部門でも部門長だけはGlobalから出向してきているということが多々あります。
部門長などのシニアマネジメント層の場合
外資系企業は部門長以上はかなりの割合でGlobalからの出向なので、特に取締役レベルになると日本人の方が少ないくらいです。
英語が月に数時間くらいしか使われない部門・職位
英語を月に数時間くらいしか使わない部門・職位は
- 部門が日本所属で、上司も日本人の場合
- 非マネジメント層の場合
部門が日本所属で、上司も日本人の場合
部門が日本所属で、上司も日本人であれば日常業務で英語を話す機会はほぼないでしょう。
ただ、読み書きに関しては話は別です。
外資系企業なら日本で作成した書類にもGlobalのレビューが必要になることが多いので、研究計画や解析結果などは全て英語で作成する必要があります。
非マネジメント層の場合
実際にプロジェクトを動かすプレーヤーレベルでGlobalから出向が来ることはほぼないので、非マネジメント層は日々の仕事は日本語で行うことになります。
読み書きに関しては英語が必須であるのは上で説明した通りです。
外資系企業の研究職に必要な英語力
では、どのくらいの英語力が必要とされるのかを状況別に解説していきましょう。
英語が日常的に使われる部門・職位の場合
聞く話す
スケジュールされている会議は全て英語で行われると想定しましょう(実際は日本チームとの会議もありますが)。
ですので、会議の内容をその場で英語で理解できるレベルでなければなりません。
ずんずん会議は進みますので、「え、今なんて言った?」なんて確認する時間はないと思った方が良いでしょう。
イングリッシュスピーカーからしたら「英会話の授業じゃないんだから、そんな頻繁に確認されても困るよ」と思われちゃうもんね
そして、ただ聴くだけではなくもちろん話す必要もあります。
質問されて返事をする場合、自分から発言する場合、そして自分がプレゼンテーターやファシリテーターになる場合など。
ちなみに私の経験ではいちばん英会話力が求められたのは、仕事のミーティングではなくディナー中の雑談でした。
とてつもない速さでネイティブたちが冗談を言い合うので、まったく耳に入りませんでした。。。
ミーティング中は使う言葉もだいたい予想できるし、それにみんな文法通りの綺麗な英語で話してくれるから、そこまでストレスはないんですよね。
私も海外ドラマで理解できるのは30%くらいだったりします
読み書き
読み書きに関しては英会話よりも高い精度が求められます。
ただ、研究職であれば普段から英語論文を読み書きしているでしょうから、英会話ほどのストレスはないでしょう。
メールはついつい殴り書きにしていると、”aとtheの違い”や”単数系と複数形”、スペルミスなんかが乱発します。
そうしたケアレスミスを防ぐため、AIを使った英文チェックツールであるGrammarlyは必ず導入しましょう。
Grammarlyの凄いところは以下です。
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メールのやりとりを英語でしていると、「こんなオシャレな表現があるのか」とマイ辞書に英文が蓄積されていくので、日々のレベルアップを実感できるよ
英語が月に数時間しか使われない部門・職位の場合
聞く話す
この場合で英会話が登場するのは日本で進めているプロジェクトに対してGlobalの合意をとる状況です。
外資系企業ではGlobalが日本も含めて世界全体のプロジェクトに対して最終承認を行うことが多いから、Globalの説得は必須なんだ
合意を取るためには、とうぜん自らプロジェクトの説明をし、そして様々な角度から飛んでくるGlobalの質問に当意即妙に切り返さなくてはなりません。
普段から英語を話す機会が少ないと、Globalミーティングはストレスの種の一つかもしれません。
でも、しっかりパワポを作り込んで、プレゼンを練習し、そして想定質問への回答を用意しておけば、意外と思い通りにハンドリングすることもできます。
英会話に自身がない方は、ちょっと大変ですが自分の話すことを全て書き下ろしたスクリプトを作っても良いかもしれませんね。
私も外資製薬に入社したばかりの頃は、スクリプト作戦をしばらく続けていました
読み書き
読み書きに関しては、メールが日本語になる以外は「日常的に英語を使う人たち」と英語への曝露量はほぼ変わりません。
日本で研究をしていても論文は英語で読み書きすることを思えば、そんなに抵抗感なく受け入れられるでしょう。
外資製薬の研究職が英語力を向上させるには?
さて、これまで解説してきた通り一口で外資系企業の研究職と言っても求められる英語力は部門や職位によって大きく変わります。
✔️英語を日常的に使う人たち
- GlobalやRegionなど日本以外の部門に所属している
- 直属の上司がイングリッシュスピーカー
- シニアマネジメント層
✔️英語は月に数時間くらい使う人たち
- 部門が日本所属で、直属の上司も日本人
- 非マネジメント層
とはいえ、どのような立場であろうと【英語ができるに越したことはない】ということは自明です。
英語に自信があれば、Globalプロジェクトへのアサインや欧米への短期出張のチャンスにも進んで手を挙げることができるよね。それにGlobalとの会議でしっかり発言できれば、Global側も「あの人、優秀だな」と思い、何かのチャンスに繋がるかもしれない。
研究職の方々であればすでに英語の読み書きには十分慣れているはずですので、もっとも集中して勉強すべきは英会話です。
英会話もそれぞれの英語の基礎学力に応じてとるべき戦略が変わりますが、すでに単語・文法への理解は大学受験で十分に身につけたであろう研究職の方にもっとも必要なのは【英語を話す時間を増やすこと】です。
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